1. エグゼクティブサマリ
本日押さえるべき重要トピックは以下の5件です。気象面では台風13号の発生と東日本の大雨継続が最大の注視点であり、法令面では政府の不動産マネロン対策強化の閣僚会議決定、業界面では賃貸住宅管理業立入検査結果への実務対応が焦点となります。
| # | トピック | 優先度 |
|---|---|---|
| 1 | 台風13号「ドルフィン」発生。8月1日に「猛烈な勢力」へ発達予想、8月上旬〜お盆前に日本接近の可能性 | 情報収集段階(体制確認は今週中) |
| 2 | 東日本・北陸で記録的短時間大雨が連発(長野・富山・新潟で1時間約100ミリ)。31日にかけ警報級大雨の恐れ、西日本は40℃級猛暑継続 | 即日対応 |
| 3 | 政府「外国人政策 総合的対応策」閣議決定(7/24):不動産取得マネロン対策強化。令和8年度中のリスク評価書作成完了と、暗号資産取引を含む「疑わしい取引チェックリスト」10月改訂 | 今週中 |
| 4 | 令和7年度 賃貸住宅管理業立入検査:168社中118社(約7割)に是正指導。書面交付・重説不備が最多。業界で解説記事が拡散中、自社セルフチェックの好機 | 今週中 |
| 5 | 民泊「ゼロデイルール」新通知:自治体が条例で営業日数ゼロ地域を指定可能に。既存民泊にも適用され、住宅用途への回帰・転用相談の増加が見込まれる | 情報収集段階 |
2. 気象・防災情報
2.1. 台風13号「ドルフィン」発生 — 8月1日に「猛烈な勢力」へ発達予想
優先度: 情報収集段階(体制確認は今週中)
概要: 7月27日15時、ミッドウェー諸島近海で台風13号(アジア名: ドルフィン)が発生しました。今月5つ目の台風です。ウェザーニュースによると、台風13号は発達しながら西進し、8月1日(土)には南鳥島近海で最大風速54m/sの「猛烈な勢力」に達する予想です。現時点で日本からは遠いものの、8月上旬に国内へ影響が出る可能性は否定できないとされています。tenki.jpも「お盆休み前に日本列島接近の可能性」に言及しており、今後の進路予報の更新に注意が必要です [1] [2]。
管理会社への影響: 8月第1週〜第2週にかけて、台風対応(外構・足場・看板の飛散防止、排水溝清掃、高置水槽・アンテナ点検)の準備期間が実質1週間程度しかない可能性があります。お盆期間の人員縮小と重なると初動が遅れるリスクがあります。
判断ポイント: 本日時点では進路が未確定のため、直ちに全物件対応は不要です。ただし、(1) 台風対応チェックリストの最新化、(2) お盆期間の緊急対応当番表の確定、(3) 協力業者(防水・ガラス・植栽)の夏季休業日程の確認、の3点は今週中に完了させるべきです。
オーナーへの説明: 「台風13号が発生し、8月上旬に日本へ影響する可能性があります。当社では接近が確実になり次第、共用部の飛散物点検と排水溝清掃を実施します」と、先回りの安心情報として月次報告や一斉配信に一言添えることを推奨します。
入居者対応・現場対応: 現時点では注意喚起は不要です。進路が定まった段階で、ベランダの飛散物撤去・雨戸確認の一斉案内テンプレートを即時配信できるよう準備しておきます。
営業機会: 台風前点検(雨樋・防水・シーリング)の有償メニューをオーナーに提案する好機です。昨年の台風被害物件のリストを抽出し、優先的に案内すると成約率が高まります。
参照: ウェザーニュース(2026/07/27)、tenki.jp 日直予報士(2026/07/27)
2.2. 東日本・北陸で記録的短時間大雨が連発、西日本は40℃級の危険な暑さ
優先度: 即日対応
概要: 7月27日、長野県伊那付近と富山県入善町付近でそれぞれ1時間約100ミリの猛烈な雨が観測され、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表しました。前日26日深夜には新潟県糸魚川市付近でも約100ミリを記録し、新潟市中心部では広範囲の道路冠水が発生しています。tenki.jpによると、東北・北陸では31日(金)にかけて警報級の大雨となる恐れがあり、本日28日は日本海の低気圧接近により東日本・東北南部で雨域が拡大、強雨・雷雨に注意が必要です。一方、西日本では27日に大分県日田市で40.0℃と九州の観測史上初の「酷暑日」を記録し、28日対象の熱中症警戒アラートは東海・近畿・九州など25都府県に発表されています。7月の日本の平均気温は基準値を1.7℃前後上回り、統計開始以来4番目の高さとなる見通しです [1] [2]。また、口永良部島の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)へ引き上げられました [1]。
管理会社への影響: 大雨エリア(長野・新潟・富山・東北)の管理物件では、浸水・雨漏り・排水不良の緊急対応件数が本日以降増加する見込みです。猛暑エリアではエアコン故障・水道直結ポンプ停止など設備系コールが増加し、修理業者の手配リードタイムが長期化しています。国民生活センターも「ネット広告のエアコン修理業者とのトラブル」への注意喚起を公表しており、入居者が自己判断で悪質業者に依頼するリスクがあります [8]。
判断ポイント: 本日中に、(1) 大雨エリアの地下・半地下・1階店舗物件の浸水履歴リストを確認し、土のう・止水板の配備状況を点検すること、(2) 雨漏り一次対応(ブルーシート・養生)の協力業者の稼働可否を確認すること、の2点を実施すべきです。
オーナーへの説明: 被害が発生した場合は「一次対応(養生)→保険適用可否の確認→本復旧見積り」の順で進める旨を、被害報告と同時に伝えます。火災保険の水災・風災特約の適用可能性に必ず言及し、オーナー負担の不安を軽減します。
入居者対応・現場対応: 大雨エリアの入居者へは、ベランダ排水口の落ち葉除去・車両の移動(ハザードマップ上の浸水想定区域)を注意喚起します。猛暑エリアでは「エアコン不調時は管理会社指定窓口へ連絡すること(ネット検索の修理業者に直接依頼しない)」を掲示・配信で周知します。
営業機会: 排水溝清掃・雨樋点検・止水板設置のスポット工事提案、および熱中症対策としての高齢入居者見守りサービスの導入提案が有効です。
参照: ウェザーニュース(2026/07/27)、tenki.jp(2026/07/27)、国民生活センター(2026/06/03)
3. 法令・行政動向
3.1. 政府、不動産取得のマネロン対策強化を決定 — リスク評価書の年度内作成とチェックリスト10月改訂
優先度: 今週中
概要: 7月24日、政府は「外国人の受入れ・秩序ある共生社会実現に関する関係閣僚会議」(第3回)を開催し、外国人政策の「総合的対応策」に不動産取得に係るマネー・ローンダリング対策の強化を盛り込みました。全宅連の会員向け案内によると、具体策は (1) 業界団体への周知とともに、令和8年度中に犯罪収益移転防止法上の「リスク評価書」の作成を完了するよう要請、(2) 「疑わしい取引の届出」に関するチェックリストを令和8年10月中に改訂し、暗号資産を用いた不動産取引を疑わしい取引として新たに提示、の2点です。全宅連は会員業者に対し、年度内のリスク評価書作成完了と疑わしい取引の届出の徹底を要請しています [3] [4]。
管理会社への影響: 宅建業免許を持ち売買仲介を兼業する管理会社は、犯収法上の特定事業者としてリスク評価書(特定事業者作成書面)の整備義務への対応が求められます。また、外国人オーナーによる収益物件取得や、暗号資産決済を絡めた取引の相談が増えるなかで、本人確認・取引時確認の実務負担が増加します。10月のチェックリスト改訂後は、社内マニュアルの更新が必須となります。
判断ポイント: 自社のリスク評価書が未作成または長期未更新の場合、年度内完了に向けた作成スケジュールを今週中に決めるべきです。7月17日には国交省からFATF声明を踏まえた犯収法の適正履行の要請も発出されており [5]、行政の監視強化トレンドは明確です。
オーナーへの説明: 外国人・法人オーナーとの新規管理受託や売買相談の際、「法令に基づく取引時確認の書類提出をお願いする場合があります」と事前に案内し、確認手続きへの理解を得ておきます。
入居者対応・現場対応: 直接の入居者対応はありませんが、売買仲介部門・受託営業部門の担当者に、暗号資産絡みの取引打診があった場合は即時に管理職へエスカレーションするルールを周知します。
営業機会: コンプライアンス体制の整備は、金融機関・法人オーナーからの信頼獲得材料になります。「犯収法対応済み」の管理体制を受託提案資料に明記することで差別化が可能です。
参照: 全宅連(2026/07/24)、内閣官房 関係閣僚会議資料(2026/07/24)
3.2. 賃貸住宅管理業 立入検査結果 — 168社中118社(約7割)に是正指導、解説記事が業界で拡散中
優先度: 今週中
概要: 国土交通省が公表した令和7年度の賃貸住宅管理業者・特定転貸事業者(サブリース業者)への全国立入検査結果によると、対象168社(前年比19社減)のうち118社(前年比9社減、約7割)に是正指導が行われました。違反の内訳は、管理受託契約締結時の書面交付義務違反が62件で最多(登録番号や管理業務の実施方法の記載不備が典型)、次いで重要事項説明義務違反43件、帳簿の備付け義務違反32件、サブリース業者の書類閲覧義務違反23件、従業者証明書の携帯義務違反22件、委託者(オーナー)への定期報告義務違反17件でした。検査は制度開始から4年目で、日管協も会員向けに内容確認と対応を呼びかけています。7月下旬に入り実務家向けの解説記事が拡散しており、業界内の関心が再び高まっています [6] [7]。
管理会社への影響: 検査対象は年々入れ替わっており、200戸以上を管理する登録業者であればいつ立入検査を受けてもおかしくない状況です。特に是正指導の約半数を占める「書面交付」「重要事項説明」の不備は、日常業務の書式運用そのものの問題であり、指摘されると全契約の総点検を求められ多大な工数が発生します。
判断ポイント: 今週中に、(1) 管理受託契約書・重要事項説明書のひな形に登録番号(賃貸住宅管理業者登録番号)と管理業務の実施方法が正しく記載されているか、(2) 帳簿(管理受託契約ごとの記載事項)が電磁的記録で整備されているか、(3) 従業者証明書の携帯を全員に徹底しているか、(4) オーナーへの定期報告(年1回以上)の未実施物件がないか、の4点セルフチェックを実施すべきです。
オーナーへの説明: 定期報告の際に「国の立入検査で全国の管理業者の7割が是正指導を受けるなか、当社は法定書面・定期報告を完全履行しています」と伝えることで、管理品質のアピール材料になります。
入居者対応・現場対応: 現場スタッフの従業者証明書の携帯状況を朝礼で確認します。新任スタッフへの証明書発行漏れがないか総務部門でチェックします。
営業機会: 是正指導を受けた同業他社のオーナーが管理会社の変更を検討するケースが想定されます。コンプライアンス遵守体制を前面に出したリプレイス営業の好機です。
参照: 国土交通省 報道発表(2026/06/05)、日管協(2026/06/05)
3.3. 民泊規制の新通知 — 「ゼロデイルール」と ICT管理義務化を自治体条例で許容
優先度: 情報収集段階
概要: 観光庁・国土交通省・厚生労働省は、住宅宿泊事業(民泊)の規制に関する新方針を全国の自治体に通知しました。従来は認められないと解されてきた「営業日数ゼロの地域指定」(実質的な立地禁止、いわゆるゼロデイルール)を条例で定めることを認める方向へ転換し、既存の届出民泊にも適用可能としています。さらに、騒音計や監視カメラの設置、データの1年間保存といったICTによる管理体制の条例義務化も許容されます。京都市・新宿区など民泊トラブルが多い自治体で条例改正の動きが加速する可能性があります [9]。
管理会社への影響: 管理物件内で民泊運営を行っている、または民泊転用を検討しているオーナーに対し、条例改正によって営業継続が不可能になるリスクを説明する必要が生じます。逆に、民泊から通常賃貸への回帰が進めば、賃貸市場への物件供給増加と管理受託の機会増加につながります。
判断ポイント: 自社エリアの自治体(特に政令市・観光地)の条例改正動向のモニタリング担当を決め、パブリックコメントの募集開始を見逃さない体制を整えます。
オーナーへの説明: 民泊運営中のオーナーには「条例により営業できなくなる地域が今後指定される可能性があります。長期の収支計画は通常賃貸との比較で再検討することをお勧めします」と中立的に情報提供します。
入居者対応・現場対応: 分譲マンション管理組合や近隣から無許可民泊の苦情が入った場合の通報フロー(自治体保健所への情報提供)を再確認します。
営業機会: 民泊撤退物件の通常賃貸への転換提案(原状回復+家具撤去+リーシング)はまとまった受注につながります。民泊比率の高いエリアの物件リストを整備しておくべきです。
参照: Travel Voice(2026/07/23)
3.4. 国交省 7月の建設資材需給は全資材で「均衡」、建設労働需給調査も公表
優先度: 情報収集段階
概要: 国土交通省は7月27日、主要建設資材需給・価格動向調査(令和8年7月1〜5日現在)の結果を公表し、7月の主要建設資材の需給動向は全ての調査対象資材において「均衡」となりました。同日、建設労働需給調査結果(令和8年6月分)も公表されています。資材需給は落ち着いているものの、建設技能労働者の不足傾向は継続しており、修繕工事の工期・見積りに影響する状況が続きます [10]。また、7月24日には「令和8年度 総力戦で挑む防災・減災プロジェクト」の決定と国土交通省首都直下地震対策計画の改定も発表されており、防災関連の公的支援メニューの拡充が見込まれます [11]。
管理会社への影響: 資材価格の急騰局面は一服しており、大規模修繕・原状回復工事の見積り有効期限を通常運用に戻せる環境です。一方、職人不足による工期遅延リスクは残るため、繁忙期(年度末)の工事は早期発注が引き続き重要です。
判断ポイント: 秋以降に予定している大規模修繕・防水工事について、資材価格が安定している今のタイミングで見積り取得・発注判断を進めるべきか、工事部門と協議します。
オーナーへの説明: 「資材需給は安定していますが、職人不足により工期は長めに見る必要があります。秋の工事は8月中の発注をお勧めします」と修繕提案時に説明します。
入居者対応・現場対応: 特段の即時対応はありません。工事案内文の工期表記に余裕を持たせる運用を継続します。
営業機会: 資材価格安定期は修繕受注の追い風です。長期修繕計画の見直し提案とセットで工事受注を狙います。
参照: 国土交通省 報道発表(2026/07/27)
4. 不動産市場・業界ニュース
4.1. 学生賃貸マーケットが堅調 — 2025年度の大学在学者数は過去最多
優先度: 情報収集段階
概要: 全国賃貸住宅新聞(7/27)によると、大学進学率の上昇により2025年度の大学在学者数は過去最多を記録し、学生向け賃貸マーケットの需要が堅調です。大学生協事業連合、毎日コムネット、共立メンテナンス、学生情報センターなど学生住宅大手の動向が特集されており、市場構造の変化(親の物件選定関与の増大、家具家電付き・食事付き物件の人気)も指摘されています [12]。
管理会社への影響: 大学周辺エリアの管理物件では、来春の新入生シーズンに向けた早期の空室対策(家具家電パッケージ、インターネット無料化)が競争力を左右します。18歳人口の中長期的な減少を踏まえると、好調な今のうちに学生向け物件の差別化投資を進める判断が重要です。
判断ポイント: 学生需要が見込めるエリアの物件について、秋の推薦入試合格発表(10月以降)前にリーシング戦略と設備投資提案をまとめるスケジュールを確認します。
オーナーへの説明: 「学生市場は当面堅調ですが、選ばれる物件の条件が変化しています。ネット無料と家具家電付きプランの導入を検討しませんか」と具体的な投資対効果を示して提案します。
入居者対応・現場対応: 学生入居者の夏季帰省に伴う長期不在対応(郵便物・水抜き・施錠確認の案内)を8月上旬に配信します。
営業機会: 家具家電レンタル事業者やインターネット設備会社とのアライアンスによる付加価値提案が受託拡大の武器になります。
参照: 全国賃貸住宅新聞(2026/07/27)
4.2. 高齢入居者の見守り・孤独死リスク対策のテック活用が加速
優先度: 情報収集段階
概要: エーザイグループのテオリア・テクノロジーズは、高齢者向け見守りプラットフォーム「わたしの温度」でAIによる孤独死リスク検知の取り組みを進めています(全国賃貸住宅新聞 7/24)。また、日管協の「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」が業界内で注目を集めているほか(同 7/25)、家賃債務保証分野では全国賃貸保証業協会(LICC)が第18回定時社員総会を開催し、CAPCO AGENCYが家賃立替と住宅設備メンテナンスを組み合わせた新型保証商品を展開するなど、保証会社の役割拡大が続いています(同 7/24)[12]。東京都でも高齢化社会における賃貸住宅のあり方に関する検討が進められており、住宅政策本部は「オーナーチェンジを契機とした家賃値上げトラブル」への注意喚起も掲載しています [13]。
管理会社への影響: 単身高齢入居者の増加は全国的な構造トレンドであり、孤独死リスクへの備え(見守りサービス、孤独死保険、残置物処理条項)は受託時の標準装備になりつつあります。東京都の検討動向は、高齢者の入居差別解消や見守り義務の方向に進む可能性があり、先行対応が競争優位につながります。
判断ポイント: 自社の管理物件における65歳以上単身入居者の比率を把握しているか確認し、未把握であれば入居者データの棚卸しを今月中に実施すべきです。見守りテック(センサー型・電力データ型)の比較検討も並行して進めます。
オーナーへの説明: 「高齢入居者の受け入れはリスクではなく、見守りサービスと保険の組み合わせで安定した長期入居につながります」と、拒否ではなく管理でリスクをコントロールする方針を提案します。
入居者対応・現場対応: 猛暑が続く時期は高齢入居者の熱中症リスクが高いため、検針・巡回時の声かけ、ポストの滞留チェックを現場スタッフに徹底します。
営業機会: 見守りサービスの導入代行・月額課金モデルは管理会社の新たなストック収益になります。孤独死保険とのパッケージ提案も有効です。
参照: 全国賃貸住宅新聞(2026/07/24-25)、東京都住宅政策本部(2026/07/23)
4.3. アフォーダブル住宅の供給促進が本格化 — 東京都の官民連携ファンドが始動
優先度: 情報収集段階
概要: 家賃保証ラボ(7/21)のまとめによると、東京都の官民連携アフォーダブル住宅供給促進ファンドを活用した国内初の入居者募集が5月29日に開始されました(ヤモリ・三菱UFJ信託銀行、野村不動産系運営で計350戸程度を見込み、家賃は市場相場の65〜80%)。また都は4月27日から、リノベーション物件をアフォーダブル住宅として提供する事業者の公募を開始しており、改修費は1件あたり2,000万円を上限に補助、10年間の供給義務が課されます。JKK東京も毎月20戸程度を通常家賃の20%減額(最大12年)で提供しています [14]。
管理会社への影響: 中堅所得層・子育て世帯向けの「手頃な家賃」の住宅供給が政策的に拡大するフェーズに入りました。既存の空室物件・遊休物件をアフォーダブル住宅制度に載せることで、改修補助を受けながら長期安定稼働を実現するスキームが現実的な選択肢になっています。
判断ポイント: 都内に築古・長期空室物件を持つオーナーをリストアップし、アフォーダブル住宅提供事業者公募への応募可否(改修費補助2,000万円上限、10年供給義務との採算比較)を検討する価値があるか、受託営業部門で評価します。
オーナーへの説明: 「家賃は市場より抑えられますが、改修費補助と長期満室運用で総収益は改善する可能性があります」と、10年間の供給義務というデメリットも含めて誠実に説明します。
入居者対応・現場対応: 該当制度の問い合わせがあった場合に案内できるよう、都の公募ページと募集条件を営業・フロント部門で共有します。
営業機会: 補助金申請サポート・登録代行のBPO、改修工事の受注、入居後の管理受託まで一気通貫で提案できる体制を作れば、新規の収益源になります。
参照: 家賃保証ラボ(2026/07/21)
4.4. 賃貸住宅フェア2026 in 東京が明日開催(7/29-30、東京ビッグサイト)
優先度: 即日対応(参加判断)
概要: 全国賃貸住宅新聞社主催の「賃貸住宅フェア2026 in 東京」が明日7月29日(水)・30日(木)の2日間、東京ビッグサイト西1・2ホールで開催されます。管理会社・オーナー向けの国内最大級の展示会で、賃貸管理テック、リフォーム、保証、空室対策などの最新ソリューションが一堂に会します [12]。あわせて業界では、更新契約業務を効率化する「キマルーム 更新管理」の販売強化(7/25)、KohMoriによる一括借り上げサービスの東京・神奈川での提供開始(7/26)、サービスアパートメント運用の高収益事例(7/26)など、管理業務のDX・収益多様化に関する話題が相次いでいます。
管理会社への影響: 業務効率化ツールや空室対策商材の情報収集、協力会社の新規開拓の場として活用価値が高いイベントです。特に更新業務・入居者対応のDX、保証会社の新商品、見守りテックの比較検討には最適な機会です。
判断ポイント: 本日中に参加者と訪問ブースの優先順位を決定する必要があります。課題領域(例: 更新業務の効率化、原状回復の工期短縮、高齢者対応)を事前に絞り込むと成果が上がります。
オーナーへの説明: フェアで得た最新の空室対策・リノベーション事例は、次回のオーナー向けニュースレターやセミナーの企画材料として活用できます。
入居者対応・現場対応: 参加日の現場体制(緊急対応の当番)を確認し、店舗・フロント業務に穴が開かないよう調整します。
営業機会: 出展企業とのアライアンス(見守り・保証・IoT設備)は、管理メニューの拡充と差別化に直結します。
参照: 全国賃貸住宅新聞(2026/07/24-27)
5. 管理業務アクションリスト
| # | アクション | 期限 | 担当部門 |
|---|---|---|---|
| 1 | 大雨エリア(長野・新潟・富山・東北)の浸水履歴物件の点検、土のう・止水板の配備確認 | 本日 | 巡回・工事 |
| 2 | 猛暑エリアの入居者へ「エアコン不調時は指定窓口へ連絡」の周知(悪質修理業者対策) | 本日 | フロント |
| 3 | 賃貸住宅フェア2026(7/29-30)の参加者・訪問ブースの決定 | 本日 | 経営企画 |
| 4 | 台風13号に備えた台風対応チェックリストの最新化とお盆期間の当番表確定 | 今週中 | 全部門 |
| 5 | 立入検査対策セルフチェック(書面交付・重説・帳簿・従業者証明書・定期報告の4+1点検) | 今週中 | 管理・総務 |
| 6 | 犯収法リスク評価書の作成状況確認と年度内完了スケジュールの策定 | 今週中 | コンプライアンス |
| 7 | 高齢単身入居者比率の把握と見守りテックの比較検討開始 | 今月中 | 経営企画・フロント |
| 8 | 学生向け物件の秋リーシング戦略(家具家電・ネット無料)の検討着手 | 今月中 | リーシング |
References
[1] ウェザーニュース「台風13号(ドルフィン) 猛烈な勢力に発達予想」ほか(2026/07/27): https://weathernews.jp/news/
[2] tenki.jp 日直予報士(2026/07/27 台風13号発生・記録的短時間大雨・40℃酷暑日): https://tenki.jp/forecaster/diary/
[3] 全宅連「政府 外国人政策における『総合的対応策』(R8.7.24関係閣僚会議決定)マネロン対策強化について」(2026/07/24): https://www.zentaku.or.jp/news/14265/
[4] 内閣官房「外国人の受入れ・秩序ある共生社会実現に関する関係閣僚会議(第3回)」(2026/07/24): https://www.cas.go.jp/jp/seisakukaigi/gaikokujinzai/kakuryokaigi/dai3/gijishidai.html
[5] 全宅連「【国交省】FATF声明を踏まえた犯収法の適正な履行等にかかる要請依頼文の発出」(2026/07/17): https://www.zentaku.or.jp/news/14249/
[6] 国土交通省「賃貸住宅管理業者及び特定転貸事業者への全国立入検査結果(令和7年度)」(2026/06/05): https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo16_hh_000001_00124.html
[7] 日管協「【国土交通省】令和7年度 賃貸住宅管理業立入検査結果を公表」(2026/06/05): https://www.jpm.jp/topics/103370
[8] 国民生活センター「エアコン修理のトラブルに注意!」(2026/06/03): https://www.kokusen.go.jp/news/news.html
[9] Travel Voice「民泊規制の新通知(ゼロデイルール・ICT管理義務化)」(2026/07/23): https://www.travelvoice.jp/english/discretion-for-short-term-rental-by-local-government-is-extended-in-japan-with-new-zero-day-rule-and-mandatory-of-ict-management
[10] 国土交通省「主要建設資材需給・価格動向調査(令和8年7月1〜5日現在)」(2026/07/27): https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo14_hh_000001_00371.html
[11] 国土交通省「『令和8年度 総力戦で挑む防災・減災プロジェクト』等の決定及び『国土交通省首都直下地震対策計画』の改定」(2026/07/24): https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo10_hh_000172.html
[12] 全国賃貸住宅新聞(2026/07/24-27 学生マーケット・見守りテック・保証業界・賃貸住宅フェア): https://www.zenchin.com/news/
[13] 東京都住宅政策本部(オーナーチェンジ家賃値上げトラブル注意喚起・高齢化社会の賃貸住宅検討): https://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.lg.jp/
[14] 家賃保証ラボ「東京都のアフォーダブル住宅供給促進策まとめ」(2026/07/21): https://news.rease.co.jp/n/n8caa43eb9f01
モニタリング対象サイト一覧: 国土交通省 / 気象庁 / 総務省消防庁 / 国税庁 / 国民生活センター / e-Gov法令検索 / e-Stat / 日本賃貸住宅管理協会 / 全宅管理 / tenki.jp / ウェザーニュース / R.E.port / 全国賃貸住宅新聞 / 全宅連